雨漏り調査の散水の水が出てきたサッシ
こんにちは、雨漏り調査、修繕と、修繕のご提案が出来るすき間穴埋め専門家の谷垣徳憲’です。
日曜日の夕方、昼間は録画して溜まっていた“ブラタモリ“観ながらのんびり過ごしてブログの更新です。
梅雨なので、以前に行かせて頂いた雨漏りの調査の事例の記事です。
その雨漏りの調査のご依頼は、以前現場でちょくちょくお会いしていたサイディングを貼る職人さんからのご紹介の工務店さんです。
サイディングの職人さんとはLINEで繋がっていました。
そのLINEで「お得意先の工務店さんが雨漏りしているお宅のリフォーム工事をしました。工事が終わっても雨漏りがとまりません。まず外壁のサイディングのコーキングを打ち替えたけど止まらなかったです。そして、工務店さんの指示でボクが雨漏りのしているサッシの上のサイディングを剥がして外壁の中の防水紙をちゃんとしてサイディングを張り替えました。それでも雨漏り止まりません。雨漏りの調査お願いできますか?」と連絡が入りました。
それで電話で料金などの条件のやり取りし、施工日を決めてお受けすることになりました。
後日雨漏りしているお宅に伺いました。
このお宅は3階建てで3階の上に屋上がある建物でした。
リフォームして完了していないので足場がまだあったので、調査するのには助かりました。
雨漏りしているのは2階のリビングの窓からです。
冒頭の画像のサッシがら雨漏りしていました。
お客さんが雨水が出てくる辺りに付箋を貼ってくれてました。
画像の上部に見える付箋がそれです。
お客さんに状況をお聴きして調査を始めます。
散水調査です。
ホースで丁寧に調べていきます。
まず雨漏りしてきる2階のリビングのサッシから、少しずつ上に上がっていきます。
2階部分が調べ終わり、3階部分を調べました。
3階部分にも原因は見当たりません。
3階の屋根とベランダの手すりの取り合いへの散水
そして、3階の屋根とベランダの手すりの外側の取り合いに水をかけると、冒頭の画像の様に水が出てきました。
これでここがまず原因だと確認しました。
その近くの箇所にも水をかけると同じように水が出てきました。
違う箇所への散水
根本の原因を探るためにその他の箇所にも散水しました。
そうして調査を進めると根本原因がわかってきます。
矢印の所から水をかけると室内に侵入
上の画像の箇所のアップ
まず最初に水をかけて室内に侵入している所をよく見ると、表面は塞がっているように見えます。
しかし、アップの画像で見るとお解りいただけるように、奥までコーキングが充填されていません。
これだとコーキングの裏に水がまわって壁の内部に入ってしまいます。
赤丸の壁内部に根本的な原因があります。
上部の画像を正面から見た所
コーキングが裏までしっかり充填されていないのも問題ですが、根本的な原因は他にあります。
そもそも、サイディングの裏側に水がまわるのは想定内です。
初めからそういう構造というか仕様になっています。
根本的な問題は、この上の画像の赤丸の所のサイディングの裏側の壁内部の雨仕舞いです。
防水紙の貼り方などに問題があります。
あ、ここのお宅は冒頭に紹介したサイディングの職人さんが、施工したものではありません。
話を戻すと、壁の内部に問題がある為に画像で説明した箇所以外に水をかけてもサイディングの裏をまわって問題の部分に流れて来ると、それが原因で全部室内に漏水する訳なのですね。
雨が降ると同じ現象がおこって雨漏りするのです。
お客さんと工務店さんには先に口頭で説明し、応急処置と根本的に解決する方法を提案させていただきました。
雨漏り調査報告書
そして、後日雨漏り調査報告書をお渡ししました。
それから2年経ちましたが雨漏りが再発したという連絡はありません。
ということはこの梅雨も雨漏りのことはもう記憶になく、平穏な生活を送って頂けていると思います。
雨漏り調査をして嬉しいのは、原因がわかった瞬間のお客さんの驚きと喜ばれたお顔を拝見する瞬間です。
谷垣徳憲'
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